子どもが熱を出した!
鼻水が止まらない!
なかなか泣き止まない!
そんなとき、「子どもに漢方薬って使えるのかな?」と思ったことはありませんか?
子育てをしていると、子どもの体調不良にどう対応するか、悩むことってありますよね。
「病院に行ったほうがいいかな?」
「薬を飲ませたほうがいいのかな?」
「そもそも、子どもに漢方薬って使えるの?」
なんて思うこともあるかもしれません。
私も子どもが熱を出すと、「今回は病院かな?」「家で様子を見て大丈夫かな?」と毎回ちょっとドキドキします。
そんな中、今回教えてもらったのが「子どもにも漢方という選択肢がある」ということ。
漢方というと、
「大人が飲むものじゃないの?」
「苦くて子どもは飲めなさそう……」
なんてイメージを持っている方もいるかもしれません。
私も、子どもの薬として漢方をこんなにいろいろ使うとは知りませんでした!
今回お話を伺ったのは、小児科医として働きながら子育てをしているママ。
なんと、ご自身の子育てでも漢方をよく使っているそうです。
そこで今回は、小児科医ママが教えてくれた、子どもに使われる漢方を8種類ご紹介します!
「この症状なら絶対これ!」というものではないので、まずは「こんな漢方もあるんだ!」と知るところから読んでみてくださいね。
子どもに漢方薬は使える?小児科でも使われています
まず驚いたのがここ。
漢方って、なんとなく大人が飲むものだと思っていませんでしたか?
でも、小児科医ママによると、漢方は子どもにも使われているそうです。
「大きな子ども病院でも良く使います」
とのこと。
実際、小建中湯のように、小児の虚弱体質や腹痛、夜泣きなどに用いられる漢方もあります。
ただし、ここは大事なので最初に。
漢方も「薬」です。
「自然のものだから絶対安心!」
というわけではありません。
副作用が起こることもありますし、薬によって注意することも違います。
なので、この記事では「漢方おすすめ!」と押すのではなく、
「子どもの薬には、漢方という選択肢もあるんだな」
くらいの気持ちで知ってもらえたらと思います。
小児科医ママに教えてもらった漢方8選
では、さっそく見ていきましょう!
1.小青竜湯(19番)|花粉症の鼻水などに
花粉症の季節。
「朝起きた瞬間から鼻水……」
なんてこと、ありませんか?
そんなときに教えてもらったのが小青竜湯です。
小青竜湯は、アレルギー性鼻炎などに使われる漢方のひとつ。
小児科医ママによると、花粉症では抗ヒスタミン薬を使うことが多いけれど、「眠気が気になることがある」のがデメリット。
その点、小青竜湯は使いやすいと感じているそうです。
「子どもに薬を飲ませたら眠そうになっちゃった……」
というのが気になるとき、こういう選択肢があることを知っておくとよさそうですね。
薬の選び方は、子どもの年齢や症状などを見ながら先生に相談しましょう。

2.葛根湯(1番)|風邪のときに
子どもが熱を出して小児科へ。
「風邪ですね」と言われて、カルボシステインなどのお薬をもらって帰ってくる。
これ、子育て中にはよくある流れですよね。
そんな風邪のときに、小児科医ママが使うことがあるのが葛根湯。
葛根湯は、感冒や鼻かぜ、熱性疾患の初期などに使われています。
風邪って、基本的には自分の免疫力で治っていくもの。
なので、「葛根湯を飲めば風邪が治る!」というより、つらい症状を楽にするための選択肢と考えるとよさそうです。
「風邪をひいたら葛根湯!」
と覚えるより、
「風邪のときに漢方を使うこともあるんだ」
くらいで覚えておくとよさそうですね。

3.甘麦大棗湯(72番)|子どもが興奮して泣き止まないときに
子どもが興奮して、
「ヒック、ヒック……」
と泣いている。
何をしても落ち着かない。
そんなときに教えてもらったのが甘麦大棗湯です。
甘麦大棗湯は、夜泣きや神経過敏、興奮性などに用いられる漢方です。
そして、この漢方について聞いていて「いいな」と思ったのが、味!
小児科医ママのお子さんは、
「甘くて美味しいので、ウチの子は何もなくても欲しがります。笑」
なんだそうです。
子どもの薬って、効能ももちろん大事ですが、そもそも飲んでくれるのか問題がありますよね。
「お薬飲もうね」
「イヤ!」
「一口だけ!」
「イヤーー!」
……これ、経験したことがある方も多いのではないでしょうか。笑
その点、飲みやすい漢方があるというのは、親としてもちょっとありがたいですね。

4.五苓散(17番)|体の水分バランスが気になるときに
次は五苓散。
小児科医ママによると、
「体全体の水分バランスを整えます」
とのこと。
五苓散は、下痢や吐き気、めまい、頭痛、むくみなど、さまざまな症状に使われています。
そして大人の場合は、なんと二日酔いにも使われるそう。
漢方って、そんな使い方もするんですね!
今回教えてもらった情報では「熱中症予防にも」とのことでしたが、熱中症対策の基本は、暑さを避けることや適切な水分・塩分補給。
「五苓散を飲んでいれば大丈夫」というものではないので、そこは注意しておきたいところです。

5.抑肝散(54番)|イライラ・興奮が気になるときに
「今日はなんだか機嫌が悪いな……」
「ちょっとしたことで怒るな……」
「なかなか落ち着かないな……」
子どもの機嫌って、本当に日によって違いますよね。
そんなときに教えてもらったのが抑肝散です。
抑肝散は、神経がたかぶることによる神経症や不眠症、小児夜泣き、小児疳症などに使われています。
そして、小児科医ママから聞いた言葉で印象に残ったのが、
「親も安定してこそ子も安定」
というもの。
これ、ちょっと分かる気がしませんか?
子どもがイライラしていると、こっちまでイライラ。
子どもが泣くと、親も焦る。
そして親が焦ると、さらに子どもが落ち着かない……。
育児あるあるですよね。笑
今回の提供情報では「母子同服」もおすすめされていました。
これは、親子で一緒に漢方を飲むという考え方です。
ただし、「親子で一緒に飲めば効果が高まる」という医学的な意味で紹介しているものではありません。
そして、抑肝散も薬なので、副作用には注意が必要です。

6.麻黄湯(27番)|急に高熱が出たときなどに
「えっ、さっきまで元気だったのに!」
子どもって、急に熱が出ることがありますよね。
今回教えてもらったのが麻黄湯です。
小児科医ママによると、インフルエンザのように急に高熱が出たときにも使うことがあるそうです。
ただし、ここはちょっと注意。
「インフルエンザかもしれないから、とりあえず麻黄湯を飲ませておけばOK!」
ということではありません。
高熱が出たときは、子どもの年齢や元気があるか、水分が取れているか、ほかにどんな症状があるかなどを見て、必要なら受診しましょう。
インフルエンザの検査も、発熱から何時間たてば必ず正確に判定できる、という単純なものではありません。
「検査が早いかもしれないから、家で待っておこう」と自己判断せず、心配なときは医療機関に相談するのが安心です。

7.補中益気湯(41番)|疲れているときに
「風邪は治ったはずなのに、なんだか元気がない」
そんなときに教えてもらったのが補中益気湯です。
今回の提供情報では、
- 疲れているとき
- 勉強のストレスや睡眠不足がある受験生
- 風邪やインフルエンザのあと、なんとなく元気がないとき
などに使うことがあるそうです。
子どもが疲れているときって、親としても「ちゃんと休ませたほうがいいかな?」と気になりますよね。
漢方を考える前に、
「最近ちゃんと眠れているかな?」
「食欲はあるかな?」
と生活を振り返ってみるのも大切。
疲れが長く続いたり、いつもと様子が違ったりする場合は、まず先生に相談しましょう。

8.小建中湯(99番)|食が細い、腹痛が多い子などに
最後は小建中湯です。
今回教えてもらった8種類の中でも、かなり「子ども向け」という印象があります。
小児科医ママによると、
「子供と言えばコレ!というぐらい、小児の聖薬と言われています」
とのこと。
提供情報では、
- 食が細い
- よく風邪を引く
- 腹痛が多い
といった子の体質改善に使うことがあるそうです。
実際、小建中湯は小児虚弱体質や腹痛、夜泣きなどに用いられています。
そして、こちらも子どもにうれしいポイントが。
「美味しいので、そのまま飲める子が多い」
そうです。
薬を飲ませるのに毎回苦労している親からすると、これはかなり気になります……!

漢方って、どうやって選ぶの?
ここまで8種類紹介しましたが、
「えーっと、花粉症は小青竜湯で……風邪は葛根湯で……」
と全部覚えなくても大丈夫です。笑
漢方は、症状だけではなく、その人の体質や状態なども見ながら選ぶことがあります。
なので、
「この症状だから、この漢方!」
と自己判断するより、
「こういう症状なんですが、漢方っていう選択肢もありますか?」
と先生に聞いてみるのがおすすめです。
「漢方を使いたい!」と決めて病院に行く必要はありません。
選択肢のひとつとして、知っておけばOK。
「漢方だから安心」とは限らないので、そこだけ注意!
今回お話を伺った小児科医ママも、
「100%効く訳ではないことをご理解下さい」
と話していました。
これ、すごく大事ですよね。
「漢方=自然のもの=副作用がない」
と思ってしまいそうですが、漢方も薬。
副作用が起こることもあります。
また、市販されているものもあれば、医療機関で処方されるものもあります。
薬によって用法・用量も違うので、子どもに使うときは自己判断で量を調整せず、医師や薬剤師に確認しましょう。
今回、服用量についても教えていただきましたが、子どもの薬は漢方の種類や製品、年齢、体重などによって異なるため、この記事では具体的な計算方法は載せないことにしました。
「体重が○kgだから、この量!」
と記事を見ながら判断するのは避けてくださいね。
まずは「漢方という選択肢もある」と知っておこう
今回紹介した8種類、全部覚えなくても大丈夫です。
小青竜湯。
葛根湯。
甘麦大棗湯。
五苓散。
抑肝散。
麻黄湯。
補中益気湯。
小建中湯。
……漢字がいっぱいですね。笑
でも、名前を暗記することが目的ではありません。
今回の記事で一番お伝えしたいのは、
「子どもの薬には、漢方という選択肢もある」
ということ。
次に子どもの体調について病院で相談するとき、
「こういう症状なんですが、漢方っていう選択肢もありますか?」
と聞いてみる。
それだけでも、薬について先生と話すきっかけになります。
もちろん、漢方が合わないこともあります。
西洋薬のほうが合っていることもあります。
薬を使わずに様子を見ることがいい場合もあります。
そのときの子どもの状態に合わせて、先生と一緒に考えていけば大丈夫です。
まとめ
子どもの体調不良って、突然やってきますよね。
熱が出たり。
鼻水が止まらなかったり。
なかなか泣き止まなかったり。
「最近、ちょっと疲れてるのかな?」と心配になったり。
そんなとき、薬の選択肢をいくつか知っていると、ちょっと安心です。
今回教えてくれたのは、小児科医であり、同時に二児のママでもある方。
ご自身の子育ての中でも漢方をよく使っているそうです。
今回紹介したのは、
- 小青竜湯
- 葛根湯
- 甘麦大棗湯
- 五苓散
- 抑肝散
- 麻黄湯
- 補中益気湯
- 小建中湯
の8種類。
「この症状なら、この漢方!」
と決めつけるのではなく、
「へえ、こんな漢方もあるんだ」
と知っておく。
そして、気になるときは先生に相談してみる。
そのくらいの距離感で、漢方という選択肢を知っておくのもいいかもしれませんね。
子どもの薬に迷ったとき、
「そういえば、漢方っていう選択肢もあったな」
と思い出せたら。
そこから先生に相談してみましょう。
※本記事は、小児科医から提供された情報をもとに編集し、医薬品の効能・効果や安全性について公的資料等で確認した内容を加えています。個別の診断や治療、服薬を勧めるものではありません。子どもに薬を使用する際は、医師・薬剤師等に相談し、製品に記載された用法・用量を守ってください。



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