【後編】子育てをするならば押さえておきたい「3つの基本原則」

仲良し家族 4.子育て編(0歳~3歳)

前編では「叱りつけない関わり方」、中編では「子どもの心を理解しようとする姿勢」について書いてきました。
その土台の上に、最後にどうしても欠かせないのがこの原則です。

親子の仲が良くならなければ、どんな正しいことも届かない。

これは理想論ではなく、日々の子育ての中で何度も実感する、とても現実的な話です。

親子関係がすべての土台になる理由

子どもは、親の言葉そのものよりも、
「この人は自分の味方かどうか」
を、いつも敏感に感じ取っています。

どれだけ正しいことを言っていても、
関係がギクシャクしていれば、心には入りません。

逆に、
「お母さん(お父さん)は自分のことをちゃんと見てくれている」
という安心感があると、同じ言葉でも、すっと受け取れるようになります。

だからこそ、
しつけより前に、教育より前に、親子の関係性が大切なのです。

親も「関係づくり」を頑張る存在

新しい人と仲良くなろうとするとき、
私たちは自然と努力します。

相手の話を聞き、
興味を持ち、
距離を縮めようとします。

親子関係も、それと同じです。
「親だから分かり合えて当然」ではありません。

実際に、
子どもとの関係を大切に育てている親御さんたちは、
小さなことを積み重ねています。

親子の仲が深まる具体的な関わり方

子どもの「好き」を否定しない

10代の子どもが、
アイドルや音楽、ゲームに夢中になることがあります。

それを頭ごなしに否定するのではなく、
「なぜ好きなの?」
「どこがいいと思う?」
と関心を向けてみる。

子どもは、
「理解しようとしてくれている」と感じたとき、
心を開きます。

子どもの世界に一歩入ってみる

子どもが欲しがるもの。
大切にしているもの。

それを一緒に調べたり、話題にしたりするだけで、
親子の距離はぐっと縮まります。

例えば、K-POP好きの子どもがいるならば、子どもが好きなアイドルのメンバーの名前を全部覚えてみるとか
好きなアニメのキャラクターのフィギュアで一緒に遊ぶとか。

特別なことをする必要はありません。
「寄り添おうとする姿勢」こそが大切です。

親にとって一番の学びは「わが子を知ること」

子育てをしていると、「どう教えるか」「どう導くか」に意識が向きがちですが、
実は親にとって一番の学びは、とてもシンプルです。

親は子どもを知ることが大きな知識だ。親は、その年齢の子が何を望んでいるのかを知らなければならない。子どもたちの心理を分かってしてあげないといけない。親は子どもたちを1つ1つ細かく細密に省みてあげなければいけない。

と牧師先生はおっしゃいました。

「わが子を知ること」。これが大事です。

・何に興味を持っているのか
・どんなときに嬉しそうか
・逆に、どんな場面で不安そうになるのか

これらは、教科書や育児書には書いてありません。
日々の観察の中でしか分からないことです。

忙しい毎日の中でも、
「最近、何に夢中かな?」
「今、どんな気持ちなんだろう?」
と、少し意識して見るだけで、親子の距離は変わってきます。

「胸の内を話せる親」になるために大切なこと

仲の良さは、会話の量に表れます。

子どもが大きくなるにつれて、
だんだんと本音を話さなくなるのでは、と不安になることもありますよね。

でも、子どもが話すかどうかは、性格だけの問題ではありません。
「話しても大丈夫」と感じられる関係かどうかが、とても大きいのです。

・話したら否定されない
・すぐに結論を出されない
・最後まで聞いてもらえる

そう感じられるとき、子どもは少しずつ胸の内を見せてくれます。

そのために親ができることは、
「話させること」ではなく、
**「話しやすい空気をつくること」**です。

子どもの心を開けるにはどうしたらいいか?よく子どもを観察してみてください。
何に時間を使っているのか、何をしているとき嬉しそうなのか。
子どもが好きなものをプレゼントしたり、一緒にやろうとしたり。
そういったところから、子どもの心は開きはじめたりします。

親子の仲を良くする最大のコツは「よく聞くこと」

親子関係を良くするために、特別な言葉や上手な言い回しが必要だと思われがちですが、
実は一番大切なのは「何を言うか」よりも、**「どう聞くか」**です。

言葉の内容はもちろん重要です。
でも、対話の中で本当に伝わっているものは、それだけではありません。

私たちが人と話すとき、
言葉そのもの以外に、表情や目線、声の高さ、話す速さ、態度、口調など、
多くの非言語的な要素が含まれていると言われています。

たとえば、
「大丈夫だよ」「愛しているよ」「ごめんね」
と口では言っていても、
目が合わない、表情が硬い、声が冷たい、態度が投げやり。

そうした状態では、言葉だけが浮いてしまい、
気持ちはほとんど伝わりません。

子どもは特に、言葉以上に
「今、この人は本当に自分を見てくれているか」
「気持ちを受け止めようとしてくれているか」
を敏感に感じ取っています。

「自分の気持ち」ではなく「子どもの感情」に焦点を合わせる

もうひとつ、とても大切な傾聴のポイントがあります。
それは、自分の気持ちや考えに焦点を当てて対話しないことです。

親はつい、
「どう説明しよう」
「どう正したらいいだろう」
「こう言わなきゃ」
と、自分の頭の中に意識が向いてしまいます。

でも、対話がうまくいくかどうかの鍵は、
子どもの感情に焦点を合わせられているかどうかにあります。

・今、どんな気持ちで話しているのか
・何に困っているのか
・何が一番つらいのか

そこに意識を向けて聞くことで、初めて気持ちの疎通が生まれます。

答えを出すことや、正しい方向に導くことは、
気持ちが通じた「その後」でも遅くありません。

専門家がよく挙げる「傾聴」の基本ポイント

ここまでの内容を踏まえたうえで、
専門家がよく挙げる、日常で意識したい傾聴のポイントも整理しておきます。

・話の途中で遮らない
・最後まで聞いてから言葉を返す
・評価や正解探しを急がない
・「でも」「だって」で切り返さない
・気持ちを言葉にして返す
 (「そう思ったんだね」「それは悔しかったね」など)
・表情、目線、声のトーンを意識する
・聞いている姿勢を体全体で示す

どれも特別なことではありませんが、
忙しい日常の中では、つい忘れてしまいがちなことばかりです。

まとめ

親だから完璧でいなければならない、ということはありません。
うまくいかない日も、感情的になる日もあります。

それでも、
・ちゃんと向き合おうとすること
・わが子を知ろうとすること
・話を聞こうとすること

この積み重ねが、親子の仲を少しずつ育てていきます。

子育ては、子どもを育てる時間であると同時に、
親自身も育っていく時間なのだと思います。

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