「子どもの個性を大切にしたい」
そう思いながらも、
・個性ってそもそも何?
・うちの子の個性はどうやって見つければいい?
・習い事や教育法はどう選べばいい?
と迷いませんか??
子どもの個性は、テストの点数や得意なことだけで見えるものではない。だからこそ難しい…
そこで、今回、年間300冊以上の本を読み、子育てについて研究してきた2人の男の子を育ててきたせいこ(仮名)さんにインタビューをしてみました!
せいこさんは、子どもの個性を大切にする子育てについて、長年さまざまな本や教育法を学びながら実践してきました。
また今回のインタビューには、小学校教員を経て教育系会社の運営や、子どもの第三の居場所となる学び場(フリースクール)の運営に関わる新一(仮名)さんにも同席いただき、教育の現場からの視点で補足コメントをいただきました。
本記事はインタビューをもとに、
前編:個性とは何か・個性の見つけ方
後編:習い事との向き合い方
の2回に分けてお届けします。
前編では
・子どもの個性とは何か
・個性はどのように見えてくるのか
・親ができる観察のヒント
について伺いました。
「子どもの個性をどう見ればいいのか」
そのヒントが、たくさん散りばめられているので、ぜひ読んでみてください♪
インタビューをしながら、私はSNSや書籍で読むのとは違う、本質的で根本的で、普遍的な「大事なこと」が見えてきた気がしました。
「あ、こういう視点で考えてみたらいいんだな」と、色んな情報で行き詰まりかけていた考えが解かれた気持ちになったので、これを読んだみなさんもそうなったらいいなと思います!
プロフィール
せいこさん(仮名)
男の子2人の母。多い時は1年間で300冊以上の子育て本を読んだほか、論文やビジネス系の記事、子育てや教育関係のブログもたくさん読んで研究してきた。
長男は海外の大学に通う3年生、次男は難関校に通っている。
子育てでは「子どもの心の土台を豊かにすること」を大切にし、
心の成長や個性の理解を軸に、さまざまな教育や子育ての考え方を学びながら実践してきた。
子どもの個性と向き合いながら育ててきた結果、2人とも好奇心旺盛で「学ぶことが好き」「前向き(ポジティブ)」「レジリエンス力が高い」「考える力がある」子に育っています。
しんいちさん(仮名)
小学校教員を経て、教育系会社の運営や、子どもの第三の居場所となる学び場(フリースクール)の運営に関わる。
教育現場での豊富な経験をもとに、今回のインタビューに同席いただき、補足コメントをいただいた。
子どもの個性とは?才能ではない「その子の性質」
まず、「個性とは何か」についてせいこさんに聞いてみました。
「個性は、何かができるという才能とは違うものだと思っています。」
たとえば、
・本をずっと読んでいても苦にならない
・動きたくて仕方がない
・興味があるものを見つけると、どこでも立ち止まってずっと観察する
・動くものを見るのが好き
・手先が器用
・きれいなものを見るのが好き
こうしたものは、何かの能力というよりも、
その子の性質のようなものだと言います。
しんいちさん(教育現場からのコメント)
「個性、は良し悪しがありません。個性という言葉に良い悪いを入れてしまうと、『良い個性』『悪い個性』という話になってしまいます。でも個性はそのような評価するものではなく、その子に備わっている特徴として捉えるものだと考えます。」
子どもの個性は特定の何かではない|一つの出来事で判断しない
個性に気づいた瞬間やエピソードがあれば教えてください、とお伺いしたところ、思わぬ回答が返ってきました。
「個性というより、その子を構成する要素の一つを色々見つけていったんです。だから、この個性を見つけたのはこの瞬間、とエピソードをお伝えするのは難しいですね。」
大切なのは、
個性は一つの特徴だけで決まるものではないということ。
その点について、しんいちさんはこんな例を挙げてくれました。
しんいちさん(教育現場からのコメント)
「例えば発表会で、子どもがはきはき話している様子を見ると、『この子は舞台に立つのが好きなんだ』と思うことがありますよね。そして、その印象から舞台に出る機会を増やしてあげようと考えることもあるかもしれません。
でも実際には違う理由の場合もあるんです。
もしかしたらその子は、保育園で褒められた経験があって、褒められると伸びるタイプだったのかもしれません。つまり舞台が好きなのではなく、褒められたときに力を発揮する性質だった可能性もあるんです。
子どもの姿を一つの場面だけで判断すると、実際の個性とずれてしまうことがあります。」
さらにしんいちさんは、こう続けます。
「個性って、ある瞬間に見つかるものではないんですよね。点ではなくて、線で見えてくるものだと思います。」
一つの出来事ではなく、
日々の姿を見ていく中で少しずつ見えてくるもの。
それが子どもの個性なのだと言います。
子どもの個性の見つけ方|「観察」から見えてくる
では、子どもの個性はどう見えてくるのでしょうか。
せいこさんが繰り返し話してくれたのが、
観察することでした。
しかも、ただ見るのではなく
精密に観察すること。
例えば、長男が小さいころ恐竜が好きだったそうです。
でも、ただ「恐竜が好き」と捉えるのではなく、
・大きさが好きなのか
・色が好きなのか
・生きていた時代なのか
・住んでいた場所なのか
・何を食べていたのか
・空を飛ぶところなのか
といったように、
何に反応しているのかを見ていったそうです。
「地図を出して恐竜がいた場所にフィギュアを置いてみたり、
その時代の話をしてみたりして、反応を見るんです。」
反応したものがあれば、そこから広げたり、深掘りしたりする。
そうやって少しずつ、子どもの興味や特徴が見えてきたといいます。
子どもの個性を理解するコツ|親も一緒に楽しむこと
観察するうえで大切なのは、
「個性を見つけよう」とする姿勢よりも、子どもを理解しようとする姿勢だといいます。
せいこさんは、子育ての中で印象に残っている言葉を教えてくれました。
「人を育てるときは、一緒にやることなんだよ。」
これは牧師先生から聞いた言葉だそうです。
この言葉を聞いてから、
子育てでも「子どもと一緒にやること」を意識するようになりました。
例えば本を読むときも、
本を並べて「好きなのを読んでいいよ」とするだけではなく、
自分も本を選んで一緒に読んでみる。
そして、
「ここ面白かったよ」
と子どもに話してみる。
「どうやったら笑ってくれるかな」
「どうやったら楽しんでもらえるかな」
そんなことを考えながら関わっていたそうです。
しんいちさん(教育現場からのコメント)
「子どもがやりたいことを、親も本心から、本気で一緒に楽しんでいることが大事だと思います。これを意外と見落としていることが多いんです。」
個性を見つけようとするより、子どもを愛しているからこそ
・子どものことを知りたい
・喜ばせたい
そう思って関わる中で、
自然と観察が生まれていくといいます。
子どもの個性を育てるには?教育法との向き合い方
子どもの個性を育てるにはどうすればいいのか。
せいこさんは、これまで多くの本を読んできたそうです。
・男の子の育て方
・脳科学
・思春期の発達
・褒め方
・心の発達に関する書籍
さらには、子どもの発達や犯罪心理について書かれた本なども読んだといいます。
「自分がどう関わると、子どもにどんな影響があるのかを知りたかったんです。」
ただ、そこで気をつけていたことがありました。
それは、教育法を鵜呑みにしないことです。
「売れているから良い、みんなが良いと言っているから良い、とは思わないようにしていました。」
なぜなら、それが自分の子どもに合うとは限らないからです。
基準にしていたのは、
観察して見えてきた自分の子どもの姿でした。
そしてもう一つ、子育ての方向性として大切にしていたのが聖書の教えだといいます。
多くの教育は「何かができるようになること」を目指す側面があります。
聖書も人を育てる本です。(テモテへの第2の手紙3章16節:聖書は、すべて神の霊感を受けて書かれたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益である。)
でも聖書は、
人がどう生きれば幸せになれるのかを教えているそうです。
そしてその中心にあるのが、愛。
「人が何かを愛し、愛されて生きること。それが大事なんじゃないかと思っています。」
聖書における、人を育てる方向性を軸にしながら、
具体的な日々の子育ての関わり方はさまざまな本から学び、取り入れていったと話します。
子どもの個性を知るヒント|興味を広げる「機会」をつくる
子どもの興味を知るためには、
機会を用意することも大切だといいます。
例えば
・動物と世界地図が載っている本を見せてみる
・絵本をいくつか並べてみる
・本で興味をもった場所につれていく。
・本や体験で興味をもったものを可能なら実際に触れさせてみる機会をつくる
その中で子どもが食いついてくれば、そこから深掘りする。
興味がなければ、それはそれでよい。
絵本も20冊、30冊と持ってきて、
「私はこれを読むね」
と言って自分が読んだり、
面白い内容を子どもに話したりしていたそうです。
「親が楽しんでいる姿を見ると、子どもも興味を持つことがあるんですよね。」
また、習い事も子どもの個性を知るきっかけになることがあるそうです。
ただし、習い事については
「将来のため」よりも
「面白いものを紹介する」という感覚で考えていたといいます。
習い事との向き合い方については、
後編で詳しくお伝えします。
まとめ|個性は「理解しようとする時間」の中で見えてくる
子どもの個性は、
すぐに見つかるものではありません。
観察し、
一緒に楽しみ、
子どもの反応を見ながら関わる。
その積み重ねの中で、
少しずつその子らしさが見えてきます。
もしよければ、
「子どもの個性ってどう見ればいいの?」と迷ったときに、またこの記事を読み返してみてください。
きっと、日常の中にある小さなヒントに気づけるはずです。
「個性を見つけよう」とするよりも、
まずは子どもを理解しようとすること。
それが、個性を大切にする子育ての出発点なのかもしれません。
後編では
・習い事は個性を伸ばすもの?見つけるもの?
・将来役立つ習い事と子どもの「好き」が違うとき
・子どもが習い事をやめたいと言ったら?
といったテーマについて伺います。




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